ツイッターでは皆さん心配してくれたり、物資の提案していただいて本当にありがとうございました。
2020年10月9日にデング熱をインド・グルガオンで発病し、Fortis病院に1週間入院してました。
どんな病気か、どんな病院だったか等を日記形式でお伝えします。
デング熱って何?インドにもあるの?入院する必要ある?
国立感染症研究所からの引用です。
ネッタイシマカなどの蚊によって媒介されるデングウイルスの感染症である。デングウイルスはフラビウイルス科に属し、4 種の血清型が存在する。比較的軽症のデング熱と、重症型のデング出血熱とがある。
国立感染症研究所ウェブサイトより
感染3 ~7 日後、突然の発熱で始まり、頭痛特に眼窩痛・筋肉痛・関節痛を伴うことが多く、食欲不振、腹痛、便秘を伴うこともある。発熱のパターンは二峰性になることが多いようである。発症後、3 ~4 日後より胸部・体幹から始まる発疹が出現し、四肢・顔面へ広がる
国立感染症研究所ウェブサイトより
これらの症状は1 週間程度で消失し、通常後遺症なく回復する。
国立感染症研究所ウェブサイトより
治療について
通常のデング熱の場合には輸液や解熱鎮痛剤程度にとどまることがほとんどである。ただし、解熱鎮痛剤としてサリチル酸系統のものは出血傾向やアシドーシスを助長することから禁忌であり、アセトアミノフェンが勧められる。
国立感染症研究所ウェブサイトより
また、発生地域は熱帯や亜熱帯地域で東南アジアや南アジアにもまたがっており、インドでも発生します。インドでは特に雨季明けの9月後半から10月にかけて毎年流行が見られるそうです。
ざっくり言うと、
- 蚊に刺されて数日後に高熱とともに発症、そのまま眼痛を伴う高熱が続き一週間ほどを目処に解熱する。
- 解熱の少し前から血小板が減っていき弱るので回復するまでは無理は禁物。
- 通常は解熱剤と水分補給を中心に対処療法をするが、その際にバファリンなどの「アスピリン(アセチルサリチル酸)」系の解熱鎮痛剤を使うと重症化すするので絶対に使ってはいけない。
- 2回目は重症化する可能性が高いので初回以上に要注意
という病気です。
- 僕の場合は、夕方4時頃に微熱感とともに発症
- →その4時間後37.5度→更にその1時間後38.6度、翌日39.6度
- 解熱は5日後、血小板の数値が底を打って回復し始めたのが発症から7日目でした。
- 5日目の解熱後から右腕に点状出血。
ちなみに2015年にもタイで1回デング熱になっていて、これは2回目→つまり要注意しないといけない状態でした。
コロナ渦のため心配してくれた日本の方から「コロナじゃなくてよかったね!」と結構メッセージ貰ったんですが、治療しないと10-20%致死率を誇る結構ハードな病気で(すれば1%以下へ)、コロナじゃなくてよかったとも言えない怖い病気です。
コロナ渦のインドでデング熱を発症してから入院まで
デング熱発症から入院までに三日間を要しました。理由はコロナ渦中で熱がある場合にPCR検査の検査結果が出ないと入院できないためです。そしてその検査の結果に24~48時間掛かる。。
発症が金曜日の夕方、翌日日本人からは評判がすくぶる悪いグルガオンのFORTIS病院に行き血液検査とPCR検査、検査結果が出るまで自宅待機、ソレまでに熱が上がって苦しい場合にと解熱鎮痛剤(パラセタモール)が渡されました。
翌日、自宅でくたばっていると日本語窓口から検査結果が出たと連絡が入り、COVID-19陰性・デング熱陽性の結果が伝えられる。
そのまま救急車で入院、、、と見せかけて病院が混んでるので1時間ほど家で待っててくれとの事。(検査結果の出た日曜日はER経由での入院手続きとなるがそのERが日曜日は混んでいるらしい。)
入院手続き
1時間の自宅待機後、用意ができたとの事で救急車が迎えに来た。FORTISの病院から来たものみたいでFORTSと書かれてある。開いてるドアから自分で登って勝手に乗り込む。
隊員は専門教育を受けた救急隊員と言うよりは唯連れてこいと言われて、病院から来た掃除のおっちゃんの延長のようなスタイル。
到着すると日本語ヘルプの担当者さんが待ってくれており、ベッドで待って待機するように説明を受ける。その間に入院手続きをしてくれるらしい。
入院手続きにはCOVID-19抗体検査、お腹のエコー検査が必要だとのことで血液を取られお腹のエコー検査を受ける。
その後部屋に通されて無事に入院が完了
入院~解熱
熱は以前38度後半から39度半ばまで
入院は個室でした。COVID-19専用病棟は集団部屋のみだそうです。入院後、補液、抗生物質(多分)、解熱剤を交互に点滴で注入するのを繰り返す。
病院食はオリエンタル料理が出てくるとのことで楽しみにしていたが、届いたのはTHE・インド料理だった。(三日目くらいからインド以外の料理が出てくるように。)
解熱後こそが要注意:解熱から退院まで
発症から5日目にようやく解熱し始めました。解熱当日はまだ熱は上がったり下がったりする感じで、悪寒も残っていました。悪寒は2日ぐらい掛けて徐々に収まりました。
その後、点滴の数が減り点滴無しの時間も(忘れられてただけの気もするが)
ただ、デング熱は解熱後に一番身体が弱る(血小板の数値が下がりきる)のでそこからも入院を継続して定期的な血液検査をして状態を監視します。
発症から7日目で血小板の数値が回復してきたので8日目に退院となりました。
覚悟すべきは病院のクオリティ:FORTIS病院の評価
FORTIS病院は(というかデリー・グルガオンの病院は)悪名高いことで有名です。昨年2019年に乞食に針で刺されて寄った際にはFORTISの医者は日本大使館医務係さんとネットで調べた情報と真っ向から対立していて困惑しました。
今回はデング熱というシンドいけど処置が確立されている病気だったのと良い先生に当たったのでマシでしたが、それでもインターナショナルなはずの病院のナースは英語がほとんど通じないし、お風呂も冷蔵庫も壊れていて直すのに時間がかかるし、シーツを変える担当は体調が余計悪くなるほど臭いし、配給係は御飯の上にゴミ置くし、、、、
7日目に堪忍袋の緒が切れて朝から1日はち切れました。
海外旅行保険や駐在保険のアシスタンスプロバイダーをしている株式会社プレステージさんのジャパニーズヘルプデスクに手続きからクレーム処理までお願いしてなかったらどうなっていた事か、、
最後に
大型の病院は良くも悪くもインドなのでシンドい時にインドの冗談はちょっときついです。
入院して監視される必要がある病気もしくは重症じゃなかったら、大使館医務係さんおすすめのD-CARE(デリー)か日本人常駐のひまわりクリニック(グルガオン)にお世話になろうと思いました。
また、今後はバファリンなどの「アスピリン(アセチルサリチル酸)」系解熱鎮痛剤は怖いので今後は、アセトアミノフェン(海外ではパラセタモール)系の鎮痛剤を常備しておこうと思います。
本当は言いたい事(愚痴)が沢山あるんですが、SEO的に良くないらしいのでこれにて。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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