Realme X7 Max 5G を先日購入しました。実際に使い始めて2ヶ月弱が経とうとしているのでRedmi Note 8 という低価格スマートフォンと比べながら良いところ、悪いところの感想を書いてみたいと思います。
そもそもRealmeとは何ぞ?
日本ではまだ本格参入していないRealmeはOPPOのサブブランドの位置づけで始まったブランドですが現在は独立して若年層向けのスマートフォンを開発販売している会社です。
ちなみにこの会社の玉ねぎスマートフォン(realme X Master Edition)をデザインしたのはInfobarで鯉柄のフューチャーフォンをデザインしたりマルニ(家具)や無印のデザインもつとめていた(る)Fukusawa Naotoさんです。
簡易スペックシート(僕が見たところだけ)
早速ですが、先ずは主な比較に利用したスペック部分のシートです。赤文字が比較で勝っているところです。
比較表 | Realme X7 MAX 5G | Xiaomi Redmi note 8 pro | 備考 |
価格 | 17,999inr | 29,999inr | ←安いほうが良い |
メモリ | 8GB or 12GB | 6GB or 8GB | ←大きいほうが良い |
CPU | Dimensity 1200 5G Processor | Helio G90T Professional Gaming Processor | |
Antutu Score | 706,458 | 284,000 | ←大きいほうが良い |
画面の大きさ | 6.43インチ | 6.53インチ | ←人による |
スマホの大きさ | 縦158.5mm*横73.3mm*厚み8.4mm | 縦161.7mm*横76.4mm*厚み8.81mm | ←小さい方が良い |
重さ | 179ぐらむ | 200ぐらむ | ←小さい方が良い |
電池容量 | 4500mAh | 4500mAh | ←大きいほうが良い |
4Gモバイルネットワーク対応バンド | LTE FDD: B1/B2/B3/B4/B5/B7/B8/B28A TD-LTE: B34/B38/B39/B40/B41 | LTE FDD 1/3/5/7/8/40/41 | ←キャリアによって対応しているバンドが違う。 |
5Gモバイルネットワーク対応バンド | 5G NR:N1/N28A/N40/N41/N77/N78/N79 | / | ←キャリアによって対応しているバンドが違う。 |
そもそも普及価格の安いスマホと廉価ブランドながらも最高スペックのスマホを比較しているので、数値上では Realme X7 MAX 5G が圧勝でした。だけど実際に使ってみるとそうでもありませんでした。
Realme X7 MAX 5Gを実際に2ヶ月使ってみた。
Realme X7 MAX 5Gを購入して約2ヶ月実際に使用してみました。操作性が若干違いますが同じアンドロイドなので問題なく使えました。
Realme X7 MAX 5Gの良い所
- 小さくて軽い
- フォトアプリで動画を電子手ブレ補正加工するのが早い。
- PSXのエミュレータどころか、PS2のエミュレータもFPS60でスムーズに動く。(Redmi note 8 proは30FPSで動きが遅くてやってられない。)
- ステレオスピーカーは動画を見るのに良い。
- 最新ほぼ最高スペックのCPU性能でオタク受けする。
- 5Gのバンド数が多い:他社同価格帯のスマホと比べて5Gのバンドが多いです。多いということは単純に各国のネット環境に合致する可能性が高いと思いました。あと日本のキャリアが持っているバンドにも必要十分に対応しているので帰国時に5Gで遊べるなと思いました。
僕はこれまで移動の多い生活だったので移動先でも快適に使える可能性を考慮してこちらを楽しみにしています。(インドの5Gモバイルネットワーク実用化は相当先の話)
Realme X7 MAX 5Gのイマイチな所
- 電池持ち:Realme X7 MAX 5Gは半日しか持たない。これはCPUの性能が高すぎて無駄に消費してしまっているのだと思う。Redmi note 8 pro はガシガシ使っても一日、下手したら二日とか持ちます。
- 熱くなる:Realme X7 MAX 5Gは使用しているととても熱くなる。対してRedmi note 8 proは省電圧のCPUを使っているからかあまり熱くならない。
- 充電速度が早くない。:Realme X7 MAX 5Gは電源を入れて使用しながらの充電ではあまり充電は早くありませんでした。専用充電器を使って100%に達するまで1時間半かかりました。
ただし、電源を落としている状態で充電するとたしかに早いなと思います。ただ、Realme X7 MAX 5Gが50Wでの充電に対して、Redmi note 8 pro も35Wでの充電なので劇的に早くなったと思うほどでもなかった。 - アマゾンアプリがインド用:日本用に切り替えようとするとブラウザが開くという注意書きがあり、国を押すとChromeで開かれます。アンドロイドは1つのアプリを複製して2つにする事が出来ます。インド在住組は日本のアマゾンと併用したい人もいると思うのでその点不便。
- 高機能CPUなのにアンドロイド11のお陰でゲームコントローラーが使えない。出来るけどタッチパネルだとゲームしずらい。
- 画面が暗い:インドの炎天下の中では輝度最大にしても少し足りないくらいの明るさ。対してRedmi note 8 proは十二分な明るさになる。
- 広角カメラが甘い。:広角カメラの画質改善をうっすら期待していましたが、Realme X7 MAX 5Gも redmi note 8 proと同様に甘々でした。これは廉価ブランドの宿命で、ハイブランドやカメラを売りにしているスマートフォンを買わないといけないのかな、と感じさせられました。
ぶっちゃけた感想
初めて、低価格で消費電圧の小さなスマートフォンからハイスペックなスマートフォンに買い替えました。
僕はよくタイムラプスを撮って、それを電子手ブレ補正加工するのでその操作とPS2のエミュレータがサクサク動くのには感動しました。
それに、スピーカーが上下についているステレオなので動画を見ていると気持ちがいいですね。
一方で電池持ちはかなり悪く、一日の間に充電する事を前提に作れられているようでした。ただ、電源を入れている間の充電はそんなに早くないのでそこが二重に不満です。一日外にいる場合はカフェでの充電時間か、携帯充電器の持ち歩きを別途検討する必要があります。
ちなみに、このスマートフォンを買ったのはiphone Xを試したけど電池も持たないし、操作の速度感がアンドロイドに比べて遅かったため買い替えてみたのが理由でした。
iphoneXも充電はあまり持たなかったのでその点はiphoneからの乗り換えで実感できる人は少ないかもしれません。ただ、辞書アプリだけはiphoneの方が段違いに良かったです。iOS様に辞書アプリを開発している物書堂さんはAndroid用の開発に興味がなさそうです・・・それに現状Androidの辞書アプリ市場は古いし使いづらいしでストレスの塊です。
結論:CPUやRAMは十二分の性能があるのに、僕の使用用途ではイマイチ使いどころが少なくて行かせないのが少し残念(エミュレータはただの遊びだったので)。次に買うスマートフォンは低価格省電圧系のスマートフォンに戻るかもう少しスペックを落として電池持ちに配慮されたモデルになると思います。
どんな人におすすめか
正直に言うともう少し可愛いカラーバリエーションが欲しかったと思います。
ただ、それ以外でも小さくて軽いのでredmi note 8 proに比べて女性らしさを感じました。カメラも3眼で広角から望遠までカバーします。写真や動画を撮った後に加工する場合に必要なスペックはかなり高いのでTiktokやInstagramでスマホで撮った写真を加工してアップするというスタイルにはとてもマッチすると思いました。
それに4Gも5Gもバンド数が豊富なので、旅行が好きで各国で撮った写真や動画を編集してSNSでアップしたり、各国でライブ配信したい方にはうってつけだなと思いました。
ワクチン接種が進み、国境が開き始めたら、どこでも不足なく使える帯域の多さがまた評価を変えるかもしれません。
日本にはまだRealmeはスマートフォンなどの本格参入が始まっていないようですね。
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