寝起きの勢いで買い付けへ
先週、先々週と人に会いすぎていたので今週の土日は一人で何処かへ消え去りたいな、と思っていました。
が、どうにもインド国内で行きたい場所も無い。困っていた金曜日、彼女と電話していてパッと、ジャイプルへブロックプリントの買い付け行こう!と思い立ちました。
今日はいい加減全然ブログ書いてないから、そんな旅行記、、、というと大袈裟なので可愛らしくノリだけのジャイプル買い付けピクニックの日記、ジャイプル・ピク日記を書きました。
インド国鉄の予約は在住者の強い味方payTMで
思い立ったが吉日です。payTMで今日の運行状況をチェック、ちょうど良い時間の電車の席に空きがあったので早速予約。
payTMはpay-payやLINE-pay等と同じ決済システムです。というかpay payはpayTMをもとに作られているはず。
電車、映画の予約など何にでも使えてすこぶる便利な神アプリです。
連絡:今から行ってもいいかしら?
予約もできたしとりあえず工房へ連絡「今から行ってもいいかしら?」返事は来ないけどどうにかなると踏んで用意を始めます。
僕はカメラが好きでいつもどこかへいく時は持ち歩きます。今日はMinoltaのオートコードです。去年買ったんですがいまだに使い方がいまいちわかっていません。今回のピクニックで仲良くなりたい。
後適当に顔面ケア、歯ブラシセットと着替えを持ってさあ出発。
電車について
今日は2段寝台で移動します。特に理由はありません。空いてたから。
ちなみにカースト制度が有名なインドは「席のランクで客のレベルが変わる」なんて言いますが個人的には通常の移動で使う電車では上から二番目の2段寝台(日本人界隈では一般によく二等と呼ばれてる)以下は全部一緒です。
(ていうか先進国への国際線乗る人もゴミ捨てまくるレベルなのに電車の等級程度で変わるわけなかろう、と。)
50歩100歩、目くそ鼻くそ。
むしろジェネラルと呼ばれるエアコンも何もない最低ランクに乗っている方が良い人多いし静かな説すらあります。
そもそも金持ちとか品位の良さ感じるレベルの人達は電車乗らないんで。
最上位の一等寝台は二人部屋に二人で乗ったから差異があるのかは不明です。けど高いから多少ありそう。
では、電車に乗る
自分の席に行くとおっさんが僕の寝台で僕の枕使って寝ています。(そしてその向かいにそれの嫁が座っている。)
いやいや、どけよ。
「ここ、僕の席だからどいてくださいます?」
おっさんは英語がほとんど喋れないながらなんか言ってます。多分これはアレっすね。
「お前は俺の嫁の横に座れ、俺はこの席で寝る。」的なことを言ってます。
行っちゃいけない言葉が出そう。
もちろん唐揚げは「そこは俺の席だからとりあえずお前が嫁の隣に座れ、俺がそこを使う。」と言い返します。
小さなTIP1:インドの鉄道は朝6時〜夜9時までは寝台の下段と中断は共有スペースとして使える、ということがルールで決まってます。なのでおっさんが僕の席を退く義務までは実はないんです。(起きないといけなくはある。)けど、腹立つでしょ?だから堂々と言います。
どけ!
ちょうど良いところで車掌さんがやってきてくれました。英語を話せないながらも僕に「俺に任せろ」とジェスチャー、これは頼もしい。
車掌さんが説明すると、おっさんも潔く退きました。
小さなTIP2:揉めた時、インド人は何故か第三者の意見はすんなり聞きます。なので困った時は英語が話せる人を見つけて第三者になってもらいましょう。
後は片付けです。席にクタっと横たわっているおっちゃんの汁が付いた”僕の!”枕をそっと上段へ投げ込む。はぁ、これでようやく座ることができます。
連絡が返ってきた
そうこうしていたらブロックプリント屋さんから連絡が返ってきました。シンプルに plz come と。えぇ、向かいますとも。
降りたら必ずいるキャッチ達
降りたら、カモを待ち構えているキャッチがいます。
そのうちの一人が「ジャイプルへようこそ!」と僕に合わせて歩いてきます。
普段、僕はこの手のキャッチについていきません。
極度のケチで細かい僕と少しでもうまく口車に乗せて1inrでも多く稼ぐついでに楽したい人が多そうなキャッチ達とが関わると結果は大揉めの一択のみ。
けど、今回の人は初めから自分はリキシャーの運転手でUBERより安い金額で行くから使ってくれという。先に自己開示と条件提示してくれると、お願いしようと思うという新しい自分の一面に気付かされました。
そして彼は、少し先のことを考えられる人なのかもしれません。
珍しくそのまま彼に頼みホテルへ連れて行ってもらいました。降りる時「お前観光に来たんだろ?俺は旅行業やってるから俺を使ってくれ!」と言ってきたので、一応程度で電話番号を聞く。
ただ、、、すまん、僕はここで観光しないんだ・・・
ちなみにラジャスタン内だと僕はブンディが一番好き、青い街ジョードプルより青いし、階段井戸が沢山あって、しかも全部格好良いんですよ。
みんなが行くところじゃないから知ってる感出るのも良い。知らんけど。あ、あとウダイプルも好きです。
ホテル:彼女が奢ってくれた?
少し戻って、電車内で彼女とラインをしていたら彼女が僕のためにホテルを取った、と。
(ちなみに彼女は今ヨーロッパにいる)
愛を感じるじゃないか。好意をありがたく頂戴して向かったのがこちら。
見た目は普通のホテル、けどよくみると椅子とかドアのノブとかに拘りが見えて可愛い、知らんけど。ブロックプリントでの装飾とかがかわいくて、安いながらに楽しませてくれる可愛いホテルでした。
さ、チェックインしますか。
ホテルの受付「1400inrです。」
え、、俺が払うんすか?
ホテルについて
部屋はこじんまりとしたシングルルーム、ブロックプリントで飾られてて、壁も綺麗で最近リフォームしたんだろうな、という跡が垣間見えました。これは可愛い。
庭前に置かれている椅子やテーブルもブロックプリントが敷かれていて可愛い。
ホテル内にある服屋さんもブロックプリントのシャツやクルタが置かれていて素敵。手作りすぎてサイズ表記は全く当てにならなかったけど・・・・
今回、夜に到着して朝チェックアウトするプランだったから全然楽しめなかった。だから次回は2、3泊してホテルでゆっくりしたいな。高価格帯じゃなくてもホテル遊びさせてくれる素敵なホテルでした。
晩御飯は元祖大皿レストラン、Sri Moturam Prasadamへ
本当は6、7人で食べたかったんだけど一人でも行きたい元祖大皿、そして顔面インドマックスなのにエッジの効いたヨーロピアンな英語を話す素敵なマスターが有名なレストラン
代わりに、マスターの写真は忘れたので一番大きなターリーのメニューをお見せしますね、どんっ
最低10人揃わないと頼ませてもらえないそうです。近々チャレンジしたい・・・
そんなメニューを横目にマスターにおすすめを聞いて今日はジョードプルターリーにしました。
辛くなくて僕でも食べれる、食べ切れないボリューム(わかってたけど)
人気店なので予約無しで行くと待つ可能性ありです。インド人はご飯の時間が遅いので早めの来店をするか、事前予約をしていきましょう。
帰ってきてそのままブロックプリントベットで寝ました。
翌朝、では出発
さくっとホテルで朝食を食べて向かいます。大した感じは全く無いけどテーブルクロスまでブロックプリントでこれははえる。。。テンションも上がります。
オフィスまでUberで向かい、まずは会社の経営者とご挨拶。再訪だったんだけど僕のことは全く覚えていなかった。
では、早速工場へ。
工場見学
着いたらまずは工場を見学させてもらった。
工場へ入ろうとしたら入り口に座っていたお母さんみたいな人が声をかけてきた。なすがままにしていると、謎の呪文が始まり頭に手を置かれた。これはシャクティパット来るか?と思ったけど、呪文だけで終わった。正確には終わらなかったので、経営者さんが「もう良いから」と終わらせてた。
中にいたのは3人の印刷屋さん、今日は曇りだったからフル稼働じゃ無いらしい。(本当は30人以上いるとか)
大きな工房でペッタンペッタンとブロックプリントを押していく。。。
裏庭ではインディゴ染めした布を乾かしていたり、布を炊いたり、水で洗っていた。(仕組みはわからないけど、地面に叩きつけていた。)
こりゃたまらん、写真を撮る。
反省:工房や工場見学で慣れないカメラを持っていくのやめましょう。
が、写真撮ろうにも、今日は不慣れな中盤二眼レフを持って来たんです。こいつ、ウエストレベルファインダーという、最近のカメラとは少しばかり様子が違うファインダーがついてるんです。
何が難しいって?慣れないと被写体を真ん中に置くことすらできないんです。およ、およよよよよy?と混乱する。水平出すことなんてもってのほか(写真をまっすぐとること)
そして、露出計がついてるとは言えユニークな形で露出(明るさ)も全部手動で合わせないといけない。
おまけにフォーカスももちろん手動、トロトロやってると、おじさんはせっかく合わせたフォーカスの向こう側へ・・
そして、露出計の見方が途中でゲシュタルト崩壊して詰みました。
工房や工場見学では使い慣れたカメラが一番ですね。邪魔になっちゃうし、変なカメラは辞めましょう。
軽いワークショップ
経営者さんはざっくりと印刷の順序を説明してくれた。なんでも大きく分けるとBagru印刷とindigo印刷があるらしい。
Wik見てみたらChippaというカースト?の人達が作る天然の素材で染める印刷工程をBagru印刷というらしい。(知らんけど)
ただ、このあっとmud印刷?的な話も出て来たので詳しくはわからない。ベリーと土かなんかで染めるみたいなことも言っていた気がする。
ちなみに、黒色は鉄とジャグリーというインドの砂糖とライム?という白い粉(説明的には漆喰とかそんな感じだった。)を使って作るらしい。
こっちはインディゴ染め、皆の知ってるジーパンのやつです。泥かなんかを塗りつけて防染して染めていくらしい。防染と聞いてバリのバティックを思い出した。
ちなみにこれがインディゴの原料、初めて見た。ジーパンの匂いがしてニヤける。この匂いだったのか!
なかなかに面白い講義であった。「一日ワークショップもあるからぜひ今度は友達を誘って来てほしい」と言っていたのでこれは再訪決定かな。
オフィスに戻って布を買う。
色々と見学したところでオフィスに戻って布選びが始まる。はずが、オフィスの鍵がない。担当者が何処かへ行って鍵がないらしい。仕方ないので下にある別工房を見せてもらった。
走行しているうちにようやく鍵が来た。経営者さんもわざわざ工房まで見せて、何も売れんかったら悲惨過ぎる。必死で詠んだに違いない。
これはすごい!
希少品らしい動物の柄をとりあえず全部買った。あとは適当、適当な理由は致命的に僕にセンスがないから。が、買いすぎたらしくて流石にえらい高かった、そして超重かった。
電車で帰宅
帰りの電車は特急だったらしく、行きは6時間弱かかったのに、4時間で着いた。ちなみに寝台車だと思ってたら座席だった。
重い荷物をシコシコと持って家路につきました。
終わり。
参考情報
ブロックプリントの工房について
ブロックプリントの工房は駅にいるキャッチ達に言えば連れて行ってくれます。初回は大人しくぼられましょう。僕は、知り合いが以前連れて行ってくれた場所への再訪でした。
寝台電車の下段、中段は朝6時から夜9時迄は共有スペースについて
今回泊まった可愛いホテル、 HOTEL ARYA NIWAS
Sri Moturam Prasadam 元祖大皿レストラン
レストランの名前:Sri Moturam Prasadam
電話番号:96392-22000(多分英語OK)
今回買った布について
通常の柄もたくさん買ったんですが、今回は動物柄をたくさん用意してもらいました。
こちらはなんと恐竜柄のブロックプリント
その他にも沢山購入したので近々下記のサイトで販売予定です。(というか丸投げ。)是非、御覧ください、そして気軽にお買い上げください。
販売開始しましたら、改めてご報告いたします。乞うご期待!